コラム

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2020/04/23

4号建築 昭和56年以降の木造住宅も危ない!(その3)

 

こちらは、尾張旭市のS邸です。2001年築(平成12年)で屋根は土葺き瓦、壁も土壁の非常に重い建物です。デザイン的にはよく見かける一階が大きくて二階が小さい古い形の日本風の住宅です。当然四号建築であります。

現行の建築基準法(昭和56年以降)の荷重設定は、軽い建物と重い建物の二種類しかありません。この重い建物の荷重設定は屋根は桟瓦、壁は乾式としています。壁量計算はこの荷重設定で壁の量が決められています。と言うことは非常に重い建物の必要壁量は規定がないのです。この建物の確認申請時の壁量計算は当然計算はされていますが、必要壁量計算は重い建物の壁量で計算された量しか確保されていません。当然足りませんが壁量計算を審査していないので建築が出来てしまうです。

昭和56年以後の新耐震建物も危ない耐えてものが非常に多く現在でも存在しています。昭和56年以後の建物にお住いの方も耐震性を確認された方がよいと思います。

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